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December,2000
石橋を叩いた上に橋の真ん中を歩くくらいに慎重な私がやっと重い腰をあげることになりました。新しいCDの海外録音のため、2001年1月6日から2月2日まで日本を留守にします。 これまでにソニー制作のCDも入れて6作品を発表してきましたが、1作品ごとに制作スタイルも思い入れも違えて録音してきました。 第1作目は正直言ってアルパのレコードが売れるなんて思っていませんでしたので、この作品が最初で最後のつもりで選曲には思い残すことがないようにとベストの選曲をしました。1000枚の限定プレスが4ヶ月で瞬く間に売りきれてしまうという異常な人気に驚いたものでした。2作目は1年2ヶ月のアルパ留学を終えて、アルパの音やパラグアイの香りがまだ体に染み着いているときの録音でした。留学の成果は発揮できた仕上がりになっていたと思います。3作目については録音をスタジオからホールに移して空間に広がる音の響きを録ってみようとしました。4作目は、それまでの3作品にはなかった楽器の編成、例えばシンセサイザーを使ってストリングスなどの音を作ってアルパとギターだった編成に音の厚みを加えてみました。そしてソニーの作品では新しい録音方式によってアルパのアコースティックな音質をクリアーに再現することができました。6作目は言うに及ばず、多くのファンの皆様からご要望に応じてコンサートのライブ録音からのベスト・テイクをコンサート形式にまとめ上げたものでファンへのサービスとしては最良の作品ができたと思っています。 こうしてみると1作品ごとに変かに飛んだ作品を生み出したなあと感じ入っているのですが、何かが足りないのです。それは一口で言ってしまえば「パラグアイの香り」が音に感じられないのです。楽器それぞれの音とか全体のバランスとか作品のクオリティーとかの問題ではなく、日本のスタジオとか日本人のエンジニアの問題でもありません。音の捕らえ方、録り方の違いによるものなのではないかと思います。エンジニアの技量については、むしろ“音”を録ることについては日本人の方が植えかもしれません。しかしパラグアイの“音楽”を録ることについては、生活の中にパラグアイ音楽がずっとある人にかないません。 今回はそんな「パラグアイの香り」を録り入れたいと考え、パラグアイで録音することにしました。録音予定曲についてはほぼ出そろいました。内容は伏せておくことにしますが、新旧取り混ぜて選曲しています。また、競演するギタリストやアルピスタ、アレンジャーもすでに大筋で決まっています。 出発は年明け早々、6日になります。中旬あたりからの録音になるでしょう。楽しみにお待ち下さいね。 |