Essay

ルシアの小さなお話 - 10

「いつわりの愛」
- TUS MENTIRAS DE AMOR -


21st August,2002


 Tus mentiras de amor・・・日本語の題名になると、なぜか演歌っぽくなってしまいますが、この曲は私の恩師、クリスティーノ・バエス・モンヘスの最愛の奥さんであるルビー・アダリオが作曲した曲です。
 あるとき、ルビーに「この曲、私は大好きなんだけど、ちょっと意味深ね」と言うと、居合わせたクリスティーノが「そうなんだよ、この曲は僕に対して作った曲なんだよ」と、半ば冗談のように言っていましたが、その頃、クリスティーノは多くの浮き名を流していたようです。そんなことはルビーは充分承知で、曲作りの背景にもなっているようです。でも、私はよく二人が仲良くこの曲を弾いているのを見ていましたが、その姿は、“おしどり夫婦”という言葉がぴったりでした。二人は今でも天国で仲良くアルパ演奏を楽しんでいることでしょう。

 ところで、この曲に日本語の歌詞が付いて歌われていたことをご存知でしょうか。知っている!という人は相当なパラグアイ音楽通です。歌ったのはエッセイストでシンガーソングライターのみなみらんぼうさんです。ある番組制作会社がパラグアイへ取材に行くというので、私がコーディネートしてクリスティーノのトリオが演奏しているところを収録することになりました。その番組が日本で放送になったときナレーションを担当したみなみらんぼうさんが、クリスティーノのトリオが演奏した「いつわりの愛」に素敵な歌詞を付けて自分のLPで発表しました。
 因みに、らんぼうさんは「さよなら恋人」という曲名に変えていましたね。


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