Essay

ルシアの小さなお話 - 13

「蝶は舞う」
- PANAMBI VEVE -


3rd February,2003


「PANAMBI」とは蝶々、「VEVE」とは空を飛ぶという意味のグアラニ語です。グアラニ語とは前にもふれましたが、パラグアイではスペイン語とならんで公用語になっている先住民族インディオ・グアラニの言語です。
 この曲は、恩師クリスティーノ・バエス・モンヘスとカルロス・アルフォンソの共作です。森の中や水辺には水を求めてたくさんの蝶々が集まり、優雅な舞いを披露します。何百という蝶々の舞いが辺り一面を紫や赤など原色の世界に彩ります。そんな情景を思い浮かべてください。なお、PANAMBIがつく曲にはほかに「PANAMBI VERA」という曲もあります。「VERA」とは光り輝くという意味のグアラニ語です。これからも美しさが想像できるでしょう。  パラグアイの曲には、このようにグアラニ語でタイトルがつけられた曲がたくさんありますし、グアラニ語で歌われる曲も多数あります。

 最近では生活の中でグアラニ語が使われることは少ないですが、メルカード(市場)では田舎から物を売りに来た人が多く、グアラニ語が今でも飛び交います。小さい頃、メルカードの近くにいたとき、いつも「みったくない=北海道の方言で可愛くないの意」と声を掛けられていました。ずっと後でわかったことですが、これはグアラニ語だったのです。「ミタ・クニャイ」=「小さな女の子」という意味だったのです。きっと、声を掛けた人は「なんて可愛い女の子なんだ」とでも言っていたのでしょうね。

 因みに、東京で結成している私のファンクラブは「クラブ・パナンビ」といいます。



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